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ヤシカ AUTO YASHINON-DS 55mm 1:1.7 分解 無限遠出し

2011 年 7 月 23 日

先日、撮り比べ?してみて思ったのですが、そういえばこのレンズで写真撮ってないから撮りにいこうと決めて休みを利用して子供とともに虫取りがてら試写しにいきました。

被写体や構図は、センス悪いですがやはり1.7の絞りは、なかなかいいもんです。50cmまで寄れるのもいいですね。(タクマーは45cmですが)

あとは、腕だけ?(^^;

絞り1.7 SS 1/320 ISO400

絞り1.7 SS 1/320 ISO400

絞り1.7 ISO400 SS 1/320

結構接写は、できるなあと思い景色を撮ってみると

絞り1.7 ISO400 SS 1/320(無限遠)

絞り1.7 ISO400 SS 1/320(無限遠)

∞のマークになってますが、なんだかぼやけた感じで、無限遠がでてません。あと少しのような感じがしますが。

 

 

早速、清掃もかねて分解しようかと・・・・その日の夜

 

心配なのは、このヤシカ製のレンズは、ばらしたことが無いことです。

あまりネットでもこのレンズの情報は、無いようで自力でやるしかないようです。

しかし、タクマーと同じ富岡光学では、ないか?という情報があるのであまりレンズ作り自体変わらないのではないか?という安易な予想もつきます。

何とかなるさの気持ちといつものビールを飲みながら後先考えず・・・

はじめは、初期型スーパータクマー55mm 1:1.8 と同じようにピンとリングを最短撮影距離(0.50m)に合わせます。

鏡胴先端部が一番せり出した状態にしてフィルター枠ごと反時計回りにまわすと外れます。

この辺は、同じなので何とかできます。


一度ピントリングを無限遠に戻しておきます。その後上図のねじ3個をはずします。

(注)ねじ穴がそのほか3つあるのでねじをはずすと計6個になります。はずした穴の位置を覚えておいてください。

すると距離指標の書いてあるピントリングが外れます。

ちなみに無限遠の位置は、銅色のリングとその下のリングの位置で決まります。


無限遠は、ヘリコイド(内側のレンズ群のかたまりがせりあがってくるところ)が一番沈んでいる状態

(ピントリングをはずしていると銅色のリングをまわせばせりあがったり、沈み込んだりします)

で通常無限遠がでますので、そこから銅色のリングを時計回りに少しまわして→ピントリング取り付け→ねじ止め→カメラ装着確認の繰り返し作業で無限遠を出していきます。(今気づきましたが、この状態でカメラに装着して調整してもいいのかもしれません(^^;)

レンズごとばらつきがあるかもしれないので一概に言えませんがこのレンズは、上図のようにヘリコイドのみぞが若干見える位置まで少しせりあがったところ、絞り1.7の上にマジックで印をつけました。この位置が大体無限遠が出た位置です。

もし無限遠だけならこの状態で被写界深度指標部分リングの赤線部の上にピントリングの∞をあわせてねじ止めすればいいかと思います。

私は、この方法がわからずヘリコイドを出したりしているうちにレンズユニットがそのまま取れてしまいました。

とりあえずヘリコイドグリスをきれいにしたかったので仕方ないと割り切りましたが(^^;

レンズユニットが外れたら、被写界深度指標部分リングをはずしますがイモネジが3個側面にあるのでそれをはずします。

非常に小さいので注意が必要です。私は、磁石につけておいてます。

そのときにリングの位置を決める小さな長方形の銅色の部品がついているのでこれもなくさないように!

 

次に絞りリングですがちょうど絞り1.7の上に非常に小さいねじとボールベアリングがあるので気をつけないと飛んできます。

私は、飛ばしました(涙)

これは、絞りの調整時に下記1枚目の写真の溝部分でクリック感がでるようになっているだけなのでとりあえずは、写真撮影の支障にはなりません。

そのうちジャンクレンズを調達して移植作業をして元通りにしたいと思います。

被写界深度指標部分リング

被写界深度指標部分リング


すべてはずした状態

厄介なのは、下記の部分の2本の板状のものがレンズユニット(写真上の右上1つ目)の溝に合わせつつ内側のスクリュー状の溝に回して入れていくという超難解なパズルのようです。(たぶんヘリコイドから外れただけの状態から元に戻すのは、ほぼ不可能です)

ということでこの銅色の部品もはずします。まっネジ外すだけですけど(^^;

はずしてから下の銅色のヘリコイド調整リングをねじ切りに合わせて合体させます。

 

なぜかこのネジ写真でもわかるようにネジの種類が違います。以前のオーナー?が違うネジをつけたのかそれともこういう仕様?なのか?

(このネジを外してL型銅色部品を外しておきます。写真では、またネジついてますが・・・・(^^;)

後部レンズ側からの写真(下図)です。写真左右にみえる溝にこの銅色の部品(L型)がはまりますが、その前にリング(ヘリコイド調整リングとともに)だけをはめていきます。

ちなみにレンズ中心から2時の方向に絞り連動用の部品、4時方向にピント調整の溝があります。

下図写真のようにヘリコイドにうまくはまるようになります。

溝とL型部品がはまる場所は、半回転に一回ですのでヘリコイドを一番沈ませた状態から半回転くらいであうはずなのでここの位置でネジ止めします。

絞り調整の部品をレンズユニット側とあわせてからはめ込みます。

上図の2時~3時方向に絞り連動部品とピント調整溝が重なって見えますが、絞り連動部品は、下図の11時の方向の丸いねじ状のものの部品と組み合わされ、またピンと調整用の溝は、9時の方向の部品と組み合わされます。

うまくあわせてから下図写真3枚目のように合体させてください。

 

ここまでくればおおむね逆順でくみ上げていけば出来上がります。(あとは、先ほど述べた銅色リングの調整で無限遠出しだけです)

くれぐれもボールベアリングとスプリングは、なくさないように、ねじもですが・・・・(^^;

無限遠ですが若干∞のマーク手前でピントが合うように(若干オーバーインフ気味)するほうがあとあといいようなので(気分的な問題かも)

それぞれ各人の好みで・・・・

最後は、下の写真で出来上がりです。

 

 

EOS40DとYASHINON50mm1:1.7

 

ちなみにわたしは、ヘリコイドからレンズユニットが外れてからどのようにすればいいか分からず1日放置プレイしてました(^^;

気分を変えてまた、最後までばらしてやっと成功しました。(ボールベアリングは、紛失しましたが・・・)

私は、ちょっとずつやったんでトータル4日くらいかかりましたが、みなさんも時間かけてやればオールドレンズは、何とかなるみたいですのでぜひ自己責任でやってみてください(^^)

最後に写真と文章がちぐはぐなところがあるかもしれませんがご容赦ください。また違うところあれば訂正、修正しますのでご指摘いただければ幸いです。

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